避難者と党町議がつながって、要望次々と                                     青菜が入った野菜たっぷりのあたたかい郡山共同センターの炊き出し

 浜通りから避難している住民がいる県立高校を昨日の夕方訪ね、要望を伺っていたところ、町役場となかなか連絡取れないでいることがわかりました。

 聞けばほとんど同じ浪江町民の方々です。早速、地元の党議員馬場町議に連絡したところ、すぐ訪ねてみたいというので、きょう馬場議員と再度同じ避難所を訪ねました。

  馬場議員は、避難先の二本松市から下着や衣類などの救援物資を車にいっぱい積んでやってきました。避難所では早速、必要なものをとっていただきました。

 避難所内で町民の方に集まっていただき、さっそく馬場議員が相談に応じました。子どもの学校の手続きが済んでいなかった家族には、馬場議員がその場で町の教育委員会へ連絡をとりました。

 ともかく、こうやって郡山市内の避難所に来てくれたのは馬場議員が初めてとのこと。地方議員との連携プレーできるのも共産党ならではです。

 着の身着のままで避難させられ、しかも避難所を転々とさせられる住民の立場から見れば、行政からの情報も乏しく、県や市町村の対応がよく見えてこないと思うのは当然です。

 県では県立高校がそろそろ新学期を迎えるため、当面仮設住宅が建設されるまでの間、あるいは民間住宅などへの入居が決まるまでは、浜通り地方の住民に温泉地など市町村ごとにエリアを決めて移動をすすめています。もちろん、市や県の施設などで避難所くらしを続けざるをえない人はまだまだ大勢います。

 しかし、一律に割り振られてもそうはいかない場合もあるのに、県は市町村ごとに決めたエリア内でと、なかなか柔軟に応じようとしません。この移動に対する不安や今後の生活の居場所をどこにしたらよいのかの迷いも率直に出されました。医療に関する質問が出て、私も県や国に尋ねているところです。

  震災・原発事故からほぼ1ヶ月になろうとしています。明日もまた馬場議員と共に、市内の避難所を訪ねる予定です。

  夕方は、県農業総合センターと市総合福祉センターの2ヵ所の避難所へ救援活動共同センターのみなさんと炊き出しをして届けました。野菜たっぷり、実だくさんのあたかい汁ものの炊き出しはとても喜ばれました。

赤旗1面に、つながり深い女性議員と一緒に登場

 昨日4/8付け、しんぶん赤旗の1面に、私のインタビュー記事が掲載されました。全国で最終版を迎えている県議選の中で、震災・原発事故を受けた福島からのエールを込めたつもりです。前日に県記者からインタビューを受けたばかりなので、翌日付けに、しかも1面とは「想定外」でしたが・・・。

 ところで、私がもっと驚いたのは、上段記事に宮城県仙台市議(太白区)のふなやま由美さんの被災者支援活動のようすを紹介した記事と長野県議選を戦っているもうり栄子県議も同時に掲載されたことです。

 ふなやまさんとは、昨年5月のNPTニューヨーク行動で同じ班でした。以前、保健師をしていた彼女らしく、今回の被災者支援でその経験がフルに発揮されているとあらためて感じた活動内容です。

 さて、もう1人の女性、ちょうど真ん中に掲載されているのが長野県議選をたたかっているもうり栄子さんです。岡谷市・下諏訪区(定数2)で、3期目をめざす県議選をたたかっています。

 下諏訪町は、私の20代に3人の子育真っ最中の9年間を過ごしたなつかしい町です。毛利さんは岡谷市在住で、その時代から同じたたかう仲間として知っています。

 長野県は福島県をタテにしたような細長く広い県で、農業県でもあります。福島県と大変似ていて、私にとっては第二のふるさとのように感じています。諏訪地方は、戦前は女工哀史で知られる紡績工場があった町です。そして、日本のスイスといわれるように精密工業が集積している労働者の町でもあります。ぜひ、ご支援を!

 長野県議団は、県議選が始まる直前の3/29に、石坂ちほ県議団長はじめ3人の県議が、マイクロバスをチャーターして福島県に米・野菜、下着類などの救援物資を満載して支援に来てくれました。私は、郡山にいたので、会えなかったのは本当に残念でした。

 こんな偶然もあるのですね。タイトルにあるように「被災地と全国 心一つに」がまさにぴったりです。

ハローワーク郡山と懇談

 8日、地震・原発事故災害によって、市内外の被災者と浜通りからの避難者の両方を抱えるハローワーク郡山での求人や求職状況、労働相談の状況などをお聞きするため、私、高橋市議と、岩崎市議の3人でハローワーク郡山を訪問しました。

             【岩崎市議・高橋市議、右端が所長さん】

 所長、次長さんら3人に応対していただきました。求人状況は、リーマンショックからようやくわずかに上向きつつあったのに、今度の震災と原発事故でさらに厳しくなった。

 例年だと4月~5月は年度代わりなので比較的求人が多い月のはずが、今年はそうならず、あらゆる職種に風評被害の影響がでてきて、会社存続の先行きの見通しが持てず、それが雇用においても確約できない状態になっていること。

 避難している人は、原発事故の収束について先行きがみえないので、これからどこを居住地にすべきか、仕事はどこでさがすべきなのかを決められないでいる人が多い。他県との大きな違いは原発事故があること。

 市内でも目立った倒産や解雇問題までにはなっていないが、雇用されている労働者は仕事がないため自宅待機にさせられているとか、就職の先延ばしもあるとのこと。