29日の午後、台風15号による水害にあった住民からのご意見・ご要望をお聴きする会を、3人の党市議団とともに開きました。
私たちは、阿武隈川周辺地域へ約2000枚チラシをまいてお知らせしてきましたが、きょうは会場にあふれるほどの80人近い住民が参加しました。みなさん、私たちの事務所に来るのはほとんど初めての方ばかりでした。
阿武隈川沿いの住民は、これまで3回も大水害に見舞われています。1986年の8・5水害、1989年の8・27水害、そして今回の2011年9月22~23日の台風15号水害です。
3回とも共通しているのは、 阿武隈川の水門締め切りによる「内水面被害」です。
8・5水害では、国の補助を受けて阿武隈川の「平成の大改修」とよばれる河川改修を行ないました。しかし、堤防を整備しても、98年の8・27の大水害になったのです。この時に問題になったのが水門締め切りによる内水面被害です。
この教訓を受けて、私たちも市や県で求めてきたポンプ場の整備がすすみました。ところが、今回の台風15号による豪雨災害時に、頼りであるはずの古川ポンプ場が1基は故障、2基は途中までしか稼動しなかったのです。
きょうの会合でも、この古川ポンプ場が十分稼動しなかったことへの住民の怒りが爆発。「これまでは泣き寝入りさせられてきたが、今回は人災だ」との厳しい声が次々とあがり、市の対応の遅さ、避難指示と避難誘導のあり方に疑問や意見が続出。
私たち共産党もこれらの声を国政や県政につなげます。しかし、本当に行政を動かす力は、被災した住民の声です。
郡山を水害に強いまちにするために、例えば「遊水地」機能をどこにどれだけ持たせるのか。いざ災害に見舞われた際に、住民避難や指示はどうあるべきか。いずれも、被災住民や専門家を加えて、真剣に検討し直す必要があると感じた懇談会でした。