緑ヶ丘の仮設住宅を訪問

 2日、青年のみなさんと一緒に東部ニュータウン、緑ヶ丘町内にある仮設住宅を訪問しました。今回は、来週9日(日)に青空市をやることをお知らせするため、その下見を兼ねての訪問です。

 2人の管理人がいて、快く了承していただくことができてホッとしました。同時に、ここは富岡町からの避難者が100世帯以上住んでいますが、仮設住宅に関する要望が次々と出されました。

 ここの仮設住宅は、旧農業試験場の仮設よりも粗末なつくりでした。部屋の内部をみせてもうと、間取りは横並びで2部屋ありましたが、壁で仕切ってあるため使いにくい上、クーラーは1台しか支給されず、他の部屋にもあればとも。

  南向きの部屋は掃きだしになっていないため、洗濯物を干すには、いったん外に出なければならない。しかも、お年寄りには物干し竿が地面から高すぎます。私も背が低いので届きませんでした。長屋になっているので、真ん中の部屋の方はぐるっと回るのも大変でしょう。

 また、掃きだし窓がないと玄関からしか避難できないことになり、火災などの安全上も問題です。しかも仮設内は砂利道なので歩きにくい。早く舗装にしてほしいと要望されました。

  お風呂も狭く、湯船をまたぐ高さが高齢者には高すぎます。そして、給湯式でなく、追い炊きができるタイプにかえてほしいとの切なる要望です。家族が多い世帯は、1回入るたびにお湯を入れ替えないとお湯がさめてしまうので、水道代もガス代も負担がかさんで大変だとのこと。

 台所とトイレへの床の段差も高すぎること。台所流しセットも1DK用は、まな板で調理するスペースがなく、流しとガステーブルだけです。

 一方、部屋の床は、ベニヤ板にカーペットを敷いただけなので、これからの寒さ対策のために畳を要望中とのこと。ガラスの引き戸も1枚ガラスでなく、別の仮設のように、ペアガラスのような厚さがあれば、暖房の熱も逃げないはずです。

  【大工さんでもあるここの住人は、ひさしを自分でつくったようですが、せめてこれくらいの長さがほしいのでは?】

 玄関入り口に風除けをつけてもらったが、ひさしを横にもっと幅広くしてほしい。物置としても、洗濯干しにも使用できます。

 外灯についても敷地内部にはあるが、1番北側にないので暗くて玄関の鍵をかけるにも困っている。防犯上からも必要。また、県道から仮設住宅内に入る箇所に防犯等をつけてほしいと。 

 これらは何度も県や町にも要望しているそうですが、改善措置が遅れているようです。本格的な冬が来る前に早急な改修をすべきです。

市内で原発・放射能問題を考えるつどい 

10/1、市内で原発放射能問題を考えるつどいを開きました。メイン講師は、医療生協の理事の先崎伍郎さんです。内部被ばくについて、難しい問題をグッズなどを用意しての講演はわかりやすいお話です。

         【市議会報告をする高橋よしはる市議】

私からは、県議会で東電社長をよんで質問したことを中心し県議会報告を行ない、高橋市議からも市の除染のあり方や農産物などの食品部分析体制など、市議会報告をしました。

 30人近い参加者からは、質問や意見があいつぎ、私も質問に答え意見交換をしましたが、時間が足りないくらいでした。今後もこうした学習会を開いていくことになりました。

県復興共同センター、東電へ賠償請求のあり方を質す

 

 29日、県復興共同センターが、東電に対し賠償請求のあり方について改善を求める申し入れを県庁内で行ない、私たち県議団も同席しました。この日の東電交渉には、参加団体の農民連や労働者、そして原発事故の避難者も多数参加して行なわれました。

 私も9/7の全協で東電に対する質疑の中で、賠償請求書類にある「合意書」と領収書添付はやめるよう見直しを求めていたところです。

 国会でも「合意書」の添付や領収書、説明資料が156ページになる膨大なものが追及され、東電は合意書に文面を一部見直しすることになりました。  つまり、金額の受領以降については、「一切の異議・追加の請求を申し立てることはありません」との表記を『削除』したのです。みんなで声を上げたことによるものです。黙っていないでみんで声を上げていくことは大切ですね。

 ただ、その周知徹底については、マスコミと東電ホームページで公開しているだけにすぎません。この日の申し入れでは、参加者から「撤回したことをきちんと個人にまで周知徹底すべきだ」と批判があいつぎました。

 加害者なのに、まるで被害者のような顔をして、県民には賠償請求があった時にだけに伝えるという対応です。東電の体質が表れています。 私も「東電内部で周知徹底のあり方を再検討すべき」と意見を述べました。

 県もそのことをふまえ、賠償請求の窓口を単なる相談にとどまらず、納得が行くまで請求し続けるという覚悟と、賠償請求体制の強化を県議団は求めています。県民の命と生業がかかっています。県は、今後も東電とたたかっていく姿勢を明確にして臨んでほしいものです。